☆学級経営

『学び合い』は魔法の杖ではない。

一度、振り回してすべてが解決するなんてことはあり得ない。

何回も繰り返して、地道に実践を積み上げていくしかない。

そんな学級経営に関係する話。

係活動について

係活動について、たくさんの本が出ていて、優れた知見を披露している。

私は、係活動を固定的にものには考えない。

別になくてもいいものである。どうしても必要な仕事があるが、その係がする必要はない。

例えば、保健係は毎朝健康観察簿を保健室に届け、出欠の黒板に記入する。

保健係をしようとする子どもがいないときは

「今まで、保健係のこの仕事は誰がやりますか」

と新しいクラスのルールを作ればいい。

「では、日直にお願いします。」

と誰がやるのかだけ、決めておけばいい。

体育係になった子どもたちが

「その仕事を体育係がもらっても良いですか」

と言ってきて、それをクラスが承認するのなら、それでもいいのだと思う。

実際、私のクラスでは黒板係に立候補する子どもがいなかったことがある。

休み時間に、体育係が黒板消しをやっていた。

やりたい係に立候補して、やりたい係をやる。

やってみてだめなら、次の係を考える。

黒板係が10人いて、配り係が1人という場合もある。

「先生は、この人数でもいいと思いますが、皆さんはどうですか」

と聞いてみる。

案外、

「それをいっしょにやってもいいですか」

なんて発言があったりして、うまくいくことになっている。

1ヶ月ほどして、係活動がだれてきたと感じたら、リセット。

係を決め直す。

引き続き、同じ係でも良いし、違う係になってもいい。新しい係を作ることもできる。

中には

「先生、係を2つやっちゃだめですか」

という質問も出てくる。

そういうときには

「みなさん、どうですか。」

とクラスに話し合ってみる。

クラスが、いいと言えばいい。

「2つやってもいいけど、無理しないでね」

と頼んでおく。

いろいろな係を経験して、いろいろな立場からクラスを眺める。

それも良いことだと考えている。 

学級目標をどうするか

先日のフォーラムでも取り上げた話題。

学級目標をどうするか。

子どもたちと話し合って決めてもいいし、教師が主導してもいい。担任の考え方でいいと私は思っている。

『学び合い』をして学級を作っていくんだという教師の願いを私は込めたいと思う。

今は、それだけで十分だとすら思う。

学校教育目標が「知・体・徳」(順不同)の3項目になっているから、それを具体化する方向で考えてほしいと言われる。整合性をとらなければならない。

私は、この3つでどうにか“整合性”をとっているつもりでいる。

子どもを注意するとき

例えば、身辺整理が下手な子どもがいます。いつも机の周りにものが散らかっていて、机の中はぐちゃぐちゃという子どもがいます。

呼びつけて

「整理整頓をした方がいいと思うけど」

と言います。本人はわかっているけどできないのですら、全部をまとめてゴミ箱に捨てることもあります。

あまり効果がないのです。

そこで、その子の友人を呼んで

「あの子の机の中の整理整頓を手伝ってやってほしいのだけど、お願いできますか」

と丁寧に頼みます。

すると、仲良く片付けを始めます。全部をまとめてゴミ箱に捨てるなんてことはありません。

「たまには、整頓した方がいいよ」

なんて言うこともあります。

うまくできたら、その友人を呼んで

「どうだった?ありがとね。たまに、見てやってください」

と言います。

友人を迂回すると、話が伝わりやすくなるようです。

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