今後の展開

 『学び合い』の特徴は、極限までそぎ落とすことにあると、私は思っている。

技術を重ねていくのではなく、

「これは必要なのか」

「これをとっても良いのではないか」

と考える。

いずれ、学習カードもなくなるだろう。

今やっていることの先に何があるのか、しっかりと見極めたいと思っている。

1 不定期異学年交流




定期的、計画的に異学年学習や異学年交流をしようとすると、学校全体のしがらみもあって、なかなかに難しい。

例えば、国語の「パンフレットづくり」なんていう単元では、

「1年生が使えるようなパンフレットを作ろう」

と目標を設定して、実際に1年生に使ってもらうなんてことを計画する。

不定期で、思いつきでやっているような顔をしていて、実は隙あらばと狙うのだ。

話しやすい、この人なら応じてくれそうだという同僚を見つけておいて

「こういうことをお願いしたいのだけど、どうだろう」

と持ちかける。その時点で

「だめ」

と言われないことを承知していて、それでいて、したたかにやることだ。

様々な不定期の交流ができることがわかってきた。

総合的な学習の発表だって、クラスでやるよりは、ずっと楽しくなる。

2年生のかけ算九九の学習を6年生がテストするなんてこともできるだろうし、算数でもできるのではないかと思っている。

2 担任復帰

2年間の教務主任を経て、担任に復帰します。

自分の中では、6年生の担任だった自分が3年生の担任になる程度の意識です。

長い担任生活の性なのか、

「始まったら、あれをやろう」

「これもやりたいなあ」

と思うことが次々と浮かんできます。

そして、

「『学び合い』であれをやったら、面白いかも」

何てことも、次々と浮かんできます。

生来、計画倒れの私なので、どこまでできるのか、できないのか、分かりません。

多くは計画倒れで終わるでしょうが、結構楽しみです。

始業式の後、教室に入っての20分間で、どの程度まで目標設定ができるのか、ここにかかっています。

楽しみです。

2015.4.1


3 新しい流れ

大学院を修了したとき、

「新しい流れが来るまで5年かかる」

と言い合いました。

5年ほどで『学び合い』はかなり認知されるようになりました。

さらに5年が経過して、私の勤務地では様々な事情から、一斉指導だけの研究会から脱しようとしています。

この新しい動きは、どこまで進むのでしょうか。

昨日の算数の校内研修では、この新しい流れをはっきりと感じていました。

この気持ちをここに記録します。

4 時代の変化  2017.11.11

算数の授業を公開しました。

町内の授業研究会です。

テーマは学力向上。

学力向上ではない授業研究会があるかどうかわかりませんが、屋上屋を重ねる気がしていて、あまり好きではありません。

さて、指導者は算数の専門家です。

この指導者とは、5年の付き合いになります。以前

「自力解決はどうしても必要か」

という問いに対して、

「テストのときは一人で問題を解くので、どうしても必要」

と言っていました。

同じ質問を去年したときには

「自力解決の時間は、個別指導の時間です」

と言っていました。

今年は

「これからの時代を考えると、集団で考えるという時間は大切なのかもしれない」

と言っていました。

「自力解決」の時間は、いつも必要というわけではないのです。

私の授業は見る人が見れば明らかな『学び合い』の授業です。

教師は、本当に何もしません。

授業後の研究会で

「もう少し手立てがあったのではないか」

という意見が出ました。

それでも、学び合いに対する肯定的な意見の方がずっと多かったのです。多くの教師の目線が、学び合いに向いています。

いよいよ楽しい時代に入ってきたように感じています。

 

 

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