2012年4月のこと。私は、4年生の担任。
勤務校は、朝の10分間読書から始まる。
その日も、いつものように読書から始まっていた。
読書の時間に、廊下を若い先生がそうじをしていた。
その姿を見た途端、
「私が担任をするのではなく若い先生方に譲るべき時が来たのではないか」
と強く感じた。
この年の終わりに、校長から
「担任を外れてほしい」
といわれたときに
「分かりました」
と自分でも納得の方向だった。
担任外だと思っていたので、「教務主任」と言われたときには、本当に驚いた。
私は、学級担任には“旬”があるように思っている。
「学び続けるものだけが、教壇に立つことができる」
というのは、本当だと思う。
若い血潮をたぎらせて、子どもたちに向かうことができる時間は限られている。